Azure 仮想マシン上に作成した SQL Server の日本語化手順(Windows OS 版 SQL Server 2019 対応手順)

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こんにちは、 SQL Server サポートです。

 

今回は、Azure 管理ポータルのギャラリーからデプロイした Azure 仮想マシン上に作成した SQL Server 2019 (Windows OS ) の日本語化手順 について紹介します。

 

Azure ギャラリーイメージより、SQL Server が含まれた仮想マシンをデプロイすることが可能ですが、現在は英語版のみの提供となっています。SQL Serverデータベースエンジン実行可能ファイルは全言語共通であるため、以下の手順を実施しなくても、日本語データの格納、取り出し、検索は可能です。データベースの既定の照合順序はデータベースを作成する際に指定可能です。テーブルの列の照合順序は、明示的に指定することもできますし、指定されない場合はデータベースの照合順序が継承されます。

 

管理ツールの日本語ユーザーインタフェースが必要な場合のみ、SQL Server を以下の手順にて日本語化する必要があります。リモートマシン上の日本語 UI を持つ SQL Server Management Studioから管理する場合には、以下の手順を実施する必要はありません。

 

◆ SQL Server 2012 、2014 、2016 および 2017 の日本語化手順は以下の ブログ をご確認ください。

Azure 仮想マシン上に作成した SQL Server の日本語化手順(SQL Server 2012 , 2014 対応手順)

Azure 仮想マシン上に作成した SQL Server の日本語化手順(SQL Server 2016 対応手順 )

Azure 仮想マシン上に作成した SQL Server の日本語化手順(Windows OS 版 SQL Server 2017 対応手順)

 

なお、本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点のものであり、予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。

 


おおまかな流れは以下の通りとなります。

 

  1. SQL Server と関連コンポーネントのアンインストール

  2. OSのロケール設定を日本語に変更

  3. 日本語のSQL Server 2019 Evaluation Editionを使用して、日本語版のSQL Server をインストール

  4. SQL Server IaaS Agent 拡張機能 再登録

 


A. SQL Server と関連コンポーネントのアンインストール

以下のURLに従い、既存の英語版SQL Server をアンインストールします。

文中の SQL Server 2017 は適宜 SQL Server 2019 と読み替えて実施します。

また、手順 6 での削除は 既定のインスタンス MSSQLSERVER を指定します。

 

◆SQL Server の既存のインスタンスのアンインストール (セットアップ)

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms143412(v=sql.140).aspx

 

--サイト内、一部抜粋--

Windows 10、Windows Server 2016、Windows Server 2019 以降から SQL Server をアンインストールするには、次の手順に従います。

 

  1. 削除プロセスを開始するには、[スタート] メニューから [設定] に移動し、 [アプリ] を選択します。
  2. 検索ボックスで「sql」を検索します。
  3. [Microsoft SQL Server (バージョン) (ビット)] を選択します。 たとえば、「 Microsoft SQL Server 2017 (64-bit) 」のように入力します。
  4. [アンインストール] を選択します。
  5. Microsoft SQL Server インストール ウィザードを起動するには、[SQL Server] ポップアップ ダイアログで [削除] を選択します。
  6. [インスタンスの選択] ページのドロップダウン ボックスを使用して、削除する SQL Server インスタンスを指定するか、SQL Server の共有機能と管理ツールだけを削除するオプションを指定します。 続けるには、 [次へ] を選択します。
  7. [機能の選択] ページで、指定した SQL Server インスタンスから削除する機能を指定します。
  8. [削除の準備完了] ページで、アンインストールされるコンポーネントおよび機能の一覧を確認します。 [削除] をクリックしてアンインストールを開始します。
  9. [アプリと機能] ウィンドウを更新して、SQL Server インスタンスが正常に削除されたことを確認し、まだ存在している SQL Server コンポーネントを確認します。 このウィンドウからこれらのコンポーネントも削除します。その場合は選択します。

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B. OSのロケール設定を日本語に変更

日本語版SQL Server を英語版OSにインストールする場合、事前にOSの言語設定を変更する必要があります。

OSの言語設定については以下の記事をご参考に設定ください。

 

◆Azure 環境における Windows Server 2019 の日本語の言語パック適用手順について

https://jpaztech.github.io/blog/vm/win2019-jp-lpk/

 

 


C. 日本語のSQL Server 2019 Evaluation Editionを使用して、日本語版のSQL Server をインストール

OSの言語設定を日本語に変更後、日本語の SQL Server 2019 Evaluation Edition のインストーラーを使用して、SQL Server をインストールします。

この際、ギャラリーの英語版SQL Server に同梱されているSQL Server のプロダクトキーを、日本語版SQL Server のインストール時に設定ください。

  

1.下記URLより、Azure 仮想マシン上に日本語版のSQL Server 2019 をダウンロードします。
◆SQL Server 評価版ソフトウェア
https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-sql-server-2019?filetype=EXE
ダウンロードする際に、インストールの種類は [メディアのダウンロード] を選択します。

moematsuo_0-1635311456032.png

<図1.インストールの種類>  

 

[言語の選択] から [日本語] を選択し、パッケージの種類を [ISO] にし、ダウンロードします。

moematsuo_1-1635311456023.png

<図2.SQL Server インストーラーのダウンロードを指定する>

 

moematsuo_2-1635311456024.png

<図3. ISOファイルのマウント>

 

ダウンロード後には、該当ISOファイルをマウントし、DVDドライブに読み込ませたのち、 setup.exe を実行してインストーラを起動します。

 

2. Azure 仮想マシン上で C:\SQLServerFull\x64\DefaultSetup.ini を開きます。

 

3. PIDに指定されているプロダクトキーを確認します。

 

 

// DefaultSetup.ini ******************** ;SQL Server 2019 Configuration File [OPTIONS] PID=”XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX”

 

 

 ※ XXXXXの部分が実際のプロダクトキーになります。

 

4. 日本語版の SQL Server 2019 のインストールを開始します。この際、[プロダクト キー] ページで、該当プロダクトキーを入力することで、Edition を Evaluation から変更できます。

moematsuo_3-1635311456034.png

<図4.プロダクトキーの入力>  

 

SQL Server 2019  のインストールについての詳細は以下サイト内を必要に応じて確認ください。

◆ SQL Server をインストールウィザードからインストールする (セットアップ)

https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/database-engine/install-windows/install-sql-server-from-the-installation-wizard-setup  

 


D. SQL Server IaaS Agent 拡張機能再登録

先にご案内した手順にて日本語版の SQL Server をインストールしたは、SQL IaaS Agent 拡張機能を再登録する必要があります。

 

SQL IaaS Agent 拡張機能の登録解除・登録手順について、以下にご案内します。

設定には Azure CLI や Azure PowerShell を使用します。

※ Azure PowerShell での実行方法を記載しています

 

①現在のSQL IaaS Agent 拡張機能の登録状態確認

Microsoft Azure Portalサイトの画面上部右側にある以下のアイコンをクリックし、Azure PowerShellを起動します。

moematsuo_4-1635311456026.jpeg

<図5. Azure PowerShell の起動>  

 

下記のコマンドレットを実行して結果を保存します。(後の手順で使用します)

 

 

Get-AzSqlVM -Name <vm_name> -ResourceGroupName <resource_group_name>

 

 

参考)登録状態を確認する

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-sql/virtual-machines/windows/sql-vm-resource-provider-register?tabs=azure-cli%2Cbash#verify-registration-status

 

②SQL IaaS Agent 拡張機能の登録を解除

下記のコマンドレットを実行して、対象の[SQL 仮想マシン]リソースが削除されることを確認します。

 

 

Remove-AzSqlVM -ResourceGroupName <resource_group_name> -Name <VM_name>

 

 

参考)拡張機能から登録を解除する

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-sql/virtual-machines/windows/sql-agent-extension-manually-register-single-vm?tabs=bash%2Cazure-cli#unregister-from-extension

 

③SQL IaaS Agent 拡張機能を登録する

下記のコマンドレットを実行して、SQL 仮想マシンが作成されることを確認します。

LocationやLicenseTypeは手順1で確認した結果を参考に適切な値を設定ください。

※従量課金の場合、LicenseTypeは PAYG となります。

 

 

# Get the existing Compute VM $vm = Get-AzVM -Name <vm_name> -ResourceGroupName <resource_group_name> # Register with SQL VM resource provider in full mode New-AzSqlVM -Name $vm.Name -ResourceGroupName $vm.ResourceGroupName -SqlManagementType Full -Location <Location> -LicenseType <LicenseType>

 

 

参考)New-AzSqlVM

https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/az.sqlvirtualmachine/new-azsqlvm?view=azps-6.5.0

 

④ SQL IaaS Agent 拡張機能の登録状態確認

再度、手順①と同様に下記のコマンドレットを実行して結果をご確認ください。

また、Azure portal 上からも確認が可能です。

 

 

Get-AzSqlVM -Name <vm_name> -ResourceGroupName <resource_group_name>

 

 

 

moematsuo_5-1635311456029.jpeg

<図5. SQL IaaS Agent 拡張機能の登録状態確認>  

 

参考)拡張機能の状態を確認する

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-sql/virtual-machines/windows/sql-server-iaas-agent-extension-automate-management?tabs=azure-powershell#verify-status-of-extension

 

⑤SQL 仮想マシンリソースから対象のVMにアクセスできるか確認

SQL Server IaaS Agent 拡張機能に登録されたVMは Azure portal > SQL 仮想マシンメニューから管理が可能になります。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-sql/virtual-machines/windows/manage-sql-vm-portal

 

 

※ 本Blogの内容は、2021年10月現在の内容となっております。

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